
建築家の理想をカタチにする。前例のない挑戦と職人の技
富山県内の自然豊かな高台に建つ美しい景観の建物。 昨年春の始動から、打ち合わせと試行錯誤を重ね、私たちの技術の粋を集めた特別な工事が完結しました。
ここは単なる建物ではありません。 建築家が描いた唯一無二の思想を具現化し、敷地を取り巻く芝生や周辺の小道、そして細部へのこだわりまでが一体となった「一つの作品」です。完成までに長い時間を要したからこそ、そこには妥協のないストーリーがあります。
「やったことがない」に挑む、職人たちの試行錯誤
建築家の強烈なこだわりと高い理想を形にするため、私たちは常に「未経験の挑戦」の連続でした。 「どうすればこの線を表現できるのか?」 同業の仲間たちからも知恵を借り、あらゆるやり方を検討し、試行錯誤を繰り返しました。
特にこだわったのは、「モックアップ(実物大の見本)の制作」です。 図面だけでは伝わり切らない細部のニュアンスや質感を、実物の見本を作りながら建築家の先生と何度も共有し、イメージを完全に一致させてから実際の施工へと移りました。この丁寧なプロセスこそが、理想を現実にする唯一の道でした。
最大の難所:型枠の常識を覆す「目地(めじ)」の技術
私たち型枠大工の基本は、精度高く「面を作って納める」ことにあります。しかし、今回はその常識の先が求められました。
あえて杉板型枠の間に絶妙な隙間(目地)を空け、コンクリートの表面に美しいラインと木の質感(木目・目地)をあえて浮かび上がらせる施工です。 数ミリのズレが全体の美しさを損ねるため、板の収縮やコンクリートの圧力計算など、これまでにない緻密さと神経を使いました。もはや「工事」を超えた、芸術的な要素が求められる仕事でした。
一榮建設の誇り
建物の躯体工事が終わり、周囲に芝生が張り巡らされ、山へと続く小道と景色が調和した時、そこには言葉にならない空間が完成していました。
「型枠は、ただのコンクリートの型ではない。建物の表情を決定づけるアートだ」 そう胸を張れる経験をさせていただいたこのプロジェクトは、これからの私たちの大きな財産です。
一榮建設は、これからも「前例がない」「難しい」と言われる挑戦から逃げず、建築家と施主様の想いをコンクリートの躯体に刻み続けます。














